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NEWS
リソース・オリジナルサンプルブック「イスバリ vol.12」を発刊いたしました。
人気の続く幾何学模様からボタニカル柄、素材感を感じさせるテクスチャーデザインなどを中心に、イスを美しく彩る29デザインを厳選しました。
どのデザインもコントラクトのプロジェクトにふさわしい摩擦強度をしっかりと備えています。
TOPICS

The Mashup マッシュアップ   ~ドイツのアップサイクル・ラグ

もともとの形状や特徴を活かしつつ新しいアイデアを加えることで、今使えるモノに生まれ変わらせる。そんなアップサイクルを、コレクションの一つとして展開しているラグブランドがあります。
 
ドイツのラグブランド「kymo」の「The Mashup / Collectors Edition」は発表から10年を迎えました。
長い歴史を持つ手織りのオリエンタルラグ(ペルシャ絨毯)を材料に、新たなデザインのラグにリメイクするその手法を「マッシュアップ」と呼ぶのは、クリエイティブであることに重きが置かれているからでしょうか。
KymoのデザイナーEva LanghansとThomas FollnerのアイデアからスタートしたThe Mashup / Collectors Editionは、2010年に最初に発表されました。
敷物であることを超えて、その上を歩くことのできるアート(ウォーク・イン・アート)と評され、翌年にはドイツのiFデザイン賞を受賞しました。
馴染みのあるものを解体し、現代の文脈で再構築する。
古くからある芸術ともいえる絨毯作りに、新しい命を吹き込み現代の姿へ変身させることは、伝統と職人技への深い敬意がその根底にあります。そして二人のデザイナーのアイデアは、単なるアップサイクルという域を超え、ラグデザインの一つのスタイルを確立させました。
製造プロセスとクラフトマンシップ

The Mashupは、材料となるオリエンタルラグにプリントで色を乗せてベースとなるデザインを作り上げます。目指すものはまったく別の物であるのに、材料としてオリエンタルラグを用いなければ生まれることのない、ヴィンテージ風かつ完全にモダンなラグができあがります。そして、そのデザインは今、多くの人々を惹きつけています。

最初のステップは、材料選びです。

材料となるのは、高品質の手織りのオリエンタルラグ(ペルシャ絨毯)。

オリエンタルラグは、古さも魅力の一つとなりアンティークとして好まれ続けます。その中でも、摩耗が進み取り返しのつかない程度まで傷んでしまったものを材料として選びます。

次に、ラグをプリント着色します。

絶妙な色合いで色付けされたベースは、狙いどおりの緑青色になりました。その後、さまざまなサイズのピースにカットされます。

 

Kymoでは、生態系に影響を与えない染料を使用。また、ポリシーにより漂白剤は使用しないため、出来上がりの色は、地の色との重なりによって作られることになります。

カットされたラグは、デザイナーによって配置され、モダンなスタイルへと変身していきます。

 

完璧なデザインとなるまで、何度も配置が繰り返されます。

絵を描くプロセスのように、試行錯誤を重ねてようやく「作品」が出来上がります。

アレンジメントと仕上げ

配置されたピースはパッチワークされます。

糸の色やステッチの方法など、細部にもこだわりアレンジを加えながら仕上げられます。

重歩行にも耐えられるよう、ステッチはしっかりとつなぎとめる役割を果たしながら、色形も大切なアクセントとして活かします。

 

一枚のラグに整えた後、滑り止め付きのフェルト製バッキングが取り付けられます。

接ぎ合わせた表面を安定させ、部屋の音響も改善します。

 

最後のステップとして、エッジングを施します。The Mashupシリーズは、ラバー樹脂コーティングで端を始末します。カーペットを保護しゆがみを矯正しつつ、超モダンな風合いがプラスされます。 

最後にもう一度テストされ、安全に梱包され商品として送り出されます。

次の時代へ

The Mashup コレクションには、いくつかのシリーズがあります。
材料となるカーペットを、アンティーク物のオリエンタルラグに限定した「The Mashup / Collectors Edition」は、残念ながら今年でシリーズ終了となります。
近年、歴史のある手織り品は希少になり、適切な品質の適切な材料を見つけることがますます困難になっているからです。

偶発的な材料調達に頼らざるを得なかったThe Mashup / Collectors Editionに代わり、同様の手法を用いたリメイクスタイルのモデルThe Mashup / Concept EditionやThe Mashup / Pure Edition等は今後も継続されます。アップサイクルから生まれたクラッシック・デザインの新しい楽しみ方を引き続き提案してくれます。

PICK UP

展示会で発表された新作商品やコレクションを弊社取り扱いの海外ブランドと併せてご紹介いたします。

通気性のある人口皮革 laif®VyP  /  Skai by Continental(ドイツ)

お手入れが簡単であることから多くの場面でイスバリ地として使用されるビニールレザーですが、長時間座っている中で、汗や湿気で座面が体にまとわりつくような不快さを感じたことはないでしょうか。

 

そうしたビニールレザーの欠点を回避するために開発された素材laif®VyP(ライフ@ブイ・ワイ・ピー)は、PVCとポリウレタンのハイブリッド素材で、表面の柔らかさと耐久性を兼ね備え、本革のような風合いを持ちながら、空気のみならず湿気も通し、長時間の着席でも不快さを感じさせません。

 

車のシートや背もたれ、映画館、会議センター、オフィス、ホテルのロビー、レストランなどあらゆる場所が快適になります。

skai(スカイ)は、ドイツ、ハノーファーに本社を構えるContinental社(コンチネンタル社/自動車部品製造業)の傘下の人工皮革ブランドです。Continental社はタイヤのシェアでは、ブリヂストン、ミシュラン、グッドイヤーに次ぐ世界第4位、欧州でのメーカー純正装着シェアでは第1位、61か国で24万人を雇用するメガサプライヤーで、2021年には創業150周年を迎えます。

 

skaiは、高品質で高機能なビニールレザーコレクションを展開しています。

ソフトでラグジュアリーな風合いで、本革と見まごうような美しさが再現されている一方、高い摩擦強度や医療施設でも使用可能な薬剤耐性を備えるコレクション、アウトドアやクルーズに向く耐光性や耐塩性などを備えるシリーズも展開しています。

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